……………。
「…今、なんて言った?」
自分の耳を疑って聞き返した。
「え?ですから、姫様もご結婚なされたら授かりますよ、と…」
かわいらしい笑顔のまま、くりかえした。
……聞き間違いじゃなかったんだ…。
城下町に住んでる人は、あたしが結婚を嫌がっていることを知っている。
だからこそ、あたしに早く結婚してほしいと思ってる人は少なくない。
日海いはく、あたしに幸せになってもらいたいのだという。
あたしの幸せを願っていてくれるのは、すごくうれしい。
けど、けど!
「あたしより剣強い人がいないのが悪いんじゃん!どいつもこいつも、女のあたしより剣弱くてどうすんだよ!」
そんなんで好きな女を守っていけるか!
「姫様より強い方なんて、そうおりませんよ。ほら、話がすぎました。早くお城の戻りますよ」
……流したな、日海。
美奈子と母親に手をふり、城まで続く道を、また歩きはじめる。
海瀬城は海と山に囲まれたところにある。
山の中腹にあり、ある道をおりていくと海に出る。
海瀬城の周りは道がいりくんでいて、簡単には攻めてこられない。
城の近くはがけ。
その下は海だから、そっちからはどうやっても攻められない。
まあ、すばらしいくらいえらい海瀬の城をわざわざ攻めようなんて考える馬鹿、いないだろうけど。
「姫様、着きました」
日海がそう言ったので顔をあげてみると、海瀬城の門があった。
門の前には門番が二人、立っていた。
「お帰りなさいませ、姫様!」
そう言い、お辞儀をされた。
「うん。ただいま」
「姫様、さっそくですが親衛隊隊長様とお顔あわせを」
女房たちがわらわらと出てきた。
「姫様、そのお姿でお会いになるのですね?」
「当たり前だ。これからこの城で暮らすんだ。偽りのあたしなんか見せてどうする」
といか、あたしのことを5日間も秘密で見てきたんだ。
いまさら着飾ってどうする。
「そうですわね。姫様の方が気にすることではありませんわ」
日海も納得したようにうなずく。
「…今、なんて言った?」
自分の耳を疑って聞き返した。
「え?ですから、姫様もご結婚なされたら授かりますよ、と…」
かわいらしい笑顔のまま、くりかえした。
……聞き間違いじゃなかったんだ…。
城下町に住んでる人は、あたしが結婚を嫌がっていることを知っている。
だからこそ、あたしに早く結婚してほしいと思ってる人は少なくない。
日海いはく、あたしに幸せになってもらいたいのだという。
あたしの幸せを願っていてくれるのは、すごくうれしい。
けど、けど!
「あたしより剣強い人がいないのが悪いんじゃん!どいつもこいつも、女のあたしより剣弱くてどうすんだよ!」
そんなんで好きな女を守っていけるか!
「姫様より強い方なんて、そうおりませんよ。ほら、話がすぎました。早くお城の戻りますよ」
……流したな、日海。
美奈子と母親に手をふり、城まで続く道を、また歩きはじめる。
海瀬城は海と山に囲まれたところにある。
山の中腹にあり、ある道をおりていくと海に出る。
海瀬城の周りは道がいりくんでいて、簡単には攻めてこられない。
城の近くはがけ。
その下は海だから、そっちからはどうやっても攻められない。
まあ、すばらしいくらいえらい海瀬の城をわざわざ攻めようなんて考える馬鹿、いないだろうけど。
「姫様、着きました」
日海がそう言ったので顔をあげてみると、海瀬城の門があった。
門の前には門番が二人、立っていた。
「お帰りなさいませ、姫様!」
そう言い、お辞儀をされた。
「うん。ただいま」
「姫様、さっそくですが親衛隊隊長様とお顔あわせを」
女房たちがわらわらと出てきた。
「姫様、そのお姿でお会いになるのですね?」
「当たり前だ。これからこの城で暮らすんだ。偽りのあたしなんか見せてどうする」
といか、あたしのことを5日間も秘密で見てきたんだ。
いまさら着飾ってどうする。
「そうですわね。姫様の方が気にすることではありませんわ」
日海も納得したようにうなずく。


