六花の約束

あー、なんか悲しくなってきた。

…なにしよう?

何か、気を紛らわせること…。

その時、誰かの声がした。

「…やっぱり……ですよ、……」

「いや…はずだ…」

…誰だろう?

ここの人じゃないのに、こんなとこ入ってきたって迷うだけだよ。

たぶん、他の領地の人だ。

…見つかると面倒そうだな…。

よし、逃げよう。

…なのに。

「そこにいるのは誰だ!」

…ちっ、ばれたか…。

「早く出てこい!」

おとなしく出てくか…。

「…なんか用か」

しぶしぶ、といった感じで出ていって、驚いた。

おえらい人が着るような服に身を包んでいる、男の人。

その人を守るようにあたしの前に出ている二人の男。

…まさか、こいつら…。

あたしの今日の見合い相手?

…だよな。

だけど、なんたってこんな山奥にいるんだ。

「…あやしいやつめ。どこのどいつだ!」

…誰に対してそんな口の聞き方してるんだ。