六花の約束

「姫様っ!お声が大きゅうございますよっ」

日海の言うとおりなんだけど…。

「だっ、だって…同い年の男に守られるの!?」

そんな男があたしより強いなんて、失礼だけど、到底思えない。

「姫様がそうお思いになられるのも分かりますが…。あまり大声を出さないで下さいまし。周りの方々が驚かれます」

あ…。

「姫様~どうなさったのです!?」

「あー!凜様だぁ~」

「凜様、あそんでください~!」

子供から大人まで、わらわらと集まってきた。

「ごめん、ごめん。なんでもないさ」

苦笑いしながら言葉を返す。

ちょっとあたしが大声出しただけで駆け寄ってくるなんて…。

いい人ばかりだなぁ、ここの人達は。

なーんて、いまさらだよな。

今までたくさん助け合ってきたのに。

「姫様ぁ。あそんでください!」

…かわいい。

小さい子供ってほわほわしててかわいすぎる!

あたしだって遊びたいよ……。

けど…。

「ごめんね。今日は用事があって遊べないの。また今度ね?」

そう言うと、今にも泣きそうな顔で見てくる。

そんな顔しないで…!

親衛隊隊長のことなんてほっといて遊びたくなるから…!

「こらこら、美奈子。姫様を困らせてはいけませんよ」

ずっとねだっていた女の子の母親が言った。

「申し訳ございません、姫様。まだ幼いものでして…」

そう言って頭を下げてくる。

「いいよ。かわいくていいなぁ」

あたしも子供ほしい…。

って思ってると、母親が言った。

「姫様もご結婚なされたら、授かりますよ」