六花の約束

ああ、凜だ。

凜が、昔と寸分違わぬ、その美しい澄んだ声で。

俺の名を…呼んでくれた…。

凜は本当に俺なのか確かめるためか、俺の前にきた。

そして…泣いた。

凜自身は無意識だったらしいけど。

泣いている凜をみたら…。

抱きしめたくなった。

抱きしめて、ただいまっていいたくなった。

けどそんなこと許されるはずがない。

凜は姫、俺は武士。

抱きしめるなんて、許されない。

いくら…俺が凜を想っていても。