六花の約束

ー「5日後に、凜と対面だ。それまでは凜に会わなければなにしていてもよいぞ。」ー

…そう言われてもね~…。

はっきり言って。

「ひまだ…」

ひまだからこそ考えてしまうのは、凜のこと。

「…お前の大切な人って…誰だよ…」

木の上で木にもたれながら、そんなことを思ってしまう。

はぁ~…。

だめだ…。

凜…。

昔だったら、凜の大切な人は俺だったのかな…?

10年って、長いな…。

その間の凜を、俺は何一つ知らない。

俺がいない間、いい男でも現れた?

いや、現れたから大切な人がいるんだろ。

…ずっと一緒に、いたかった…。

凜…。

お前の傍に、いたかった…。

つらいことあった?

悲しいことあった?

そんなとき、どうしてた?

きっと、泣くの我慢してたんだろうな…。

強くありたいと思う人だから。

お前のつらいとき、悲しいとき、傍にいてやりたかった…。

……これって、わがままだよな。

なあ、凜。

今のわがままだらけの俺をみたら、お前、なんて言う…?