六花の約束

嘘だろ…。

帰ってきて、いきなり!?

……この殿ならやるな…。

「実はな、蘭之介。このことはそなたが江戸へ行くときから決めていたのじゃ」

俺が江戸に行くときから…?

ずいぶん長い話だな。

「凜には、そなたが適任だろうと、話あった結果じゃ。…やってくれるな」

そりゃ、もちろん…。

「やらせてください。どんなことがあろうと、必ず姫様をお守りいたします」

嘘はない。

凜を守るためなら、死んだっていい。

俺の命で凜が助かるのなら、この命、喜んで差し出そう。

じっと俺を見ている殿。

俺も負けないように瞳を見返した。

「よし、本気じゃな。凜はそなたに任せる。頼んだぞ」

「はいっ」

これで、堂々と凜を守れる…。

凜。

俺が、お前を守る…。