六花の約束

あ…そうだ。

「凜、これあげる」

「これ何?」

俺は綺麗な布にくるんである、あのかんざしを渡した。

「開けてみてよ」

凜は俺の言うとおり、布を開ける。

中のものが出てきた瞬間……

凜の瞳が、大きく見開かれた。

「これ…」

はたして、気に入ってくれただろうか。

どきどきして、次の言葉を待つ。

「母上も…持ってた」

「なんかね、たまたま凜に似合いそうだな~って思って選んだら、代々海瀬の主が妻に贈っているものなんだって」

「え…?なんかそれ、運命みたいだね」

真面目に凜がいうから、俺も、

「本当だよね」

と返した。