六花の約束

「…君たちなら、できるさ。…あ、そうそう。ついでに報告しておこうか…」

突然思い出したように、津田殿は切り出した。








「私、結婚したから」







「「………はぃぃぃいぃぃ!?今なんとっ!?」」






「え、だから…結婚したから」





…どうやら聞き間違いではなかったらしい…。

「津田さんが…結婚…。それって…」

「ああ、あの時話した、私の想い人」

「本当!?それは…よかったね…」

凜は自分のことのように喜んでいる。

「おめでとうございます」

「ありがとう。…じゃあ私はもう行かなきゃいけないけど……蘭之介君」

「はい?」

呼ばれたので不思議に思っていると、津田殿が俺に近づいて…







「もう凜姫とは契りを交わしたの?そうでなきゃ…夫婦とは言えないよ?」







と、こそっと耳打ちをした……。


「な、な…!!」

俺は真っ赤になって、ニヤリと笑っている津田殿を見る。

「あれ、その様子じゃまだなんだ?まぁ他の男にとられないように、ね」

そういって、津田殿は帰っていった。





「なんってこと言ってくれるんですかぁぁぁぁ!!!!」






一人発狂する俺を、凜は珍しいものを見るかのように眺めていた…。