六花の約束

…本当に、運命だ…。

「…これにする」

「まいどっ。…お兄さんが初めてということになりますね」

「いや…残念ながら、俺も一応海瀬の人間だ」

俺は苦笑しながら言った。

「は?」

訳が分からないという顔をされる。

ちょうどその時。

「蘭~、まだ?」

凜が店に入ってきた。

「あたし、いろいろ声かけられて大変だったんだけど。なんでこうも知ってる人いるんだろ…」

…そりゃお前がここの姫だからだよ。

知ってて当たり前だろ…。

「も、もしや…」

店の人は驚いたように俺たちを見ている。

「そうだよ。この子は海瀬凜。俺の妻だから」

「なっ…」

「凜姫様!?ではあなた様は…九条蘭之介様!?」

「まぁね」

凜は真っ赤、店の人は…すごく驚いていて、話せる状態じゃない。

「もう、蘭の馬鹿!なんでこんなところで…その…つっ、妻とか…」

「え?妻じゃない、俺の」

「そうだけどっ!恥ずかしい…」

あぁー、可愛すぎる…。

今すぐにでもここから連れ出したい…。