六花の約束

「蘭、次こっち!」

…本当に、全部回る気なのか…。

まあいいんだけど、人に酔うとかないんだろうか、凜は。

「はいはい」

俺は凜のいる店へと向かう。

そこは可愛らしい装飾品が売ってある店だった。

「可愛い~」

「ほしいのあるの?」

「へ、ないよ?」

何聞いてるの?みたいに返される。

…いや、こっちがそれを聞き返したい。

ないよ?って…。

可愛いと欲しいは違うのか…?

「だって、あたしそんなにかんざしとか使わないし」

それはごもっともなんだけど。

「俺がしてほしいって言っても、しない?」

「え…うーん……。どうだろう」

そこ、悩むんだ…。

凜らしいけど。

「冗談だよ。俺はどんな凜でも好きだよ」

それに、着飾るのを見るのはたまにでいい。

俺以外に、見せたくない…。