六花の約束

…その温かさが、実夏樹様なのだと分かるのに…少し時間がかかった。

はっとして、急いで引き離す。

「実夏樹様…!濡れてしまいます!」

実夏樹様は傘を落としていて、私達は二人雨に打たれている。

「…そんなこと、どうだっていい」

そう言って実夏樹様は…もう一度、私を抱きしめた。






「実夏樹…様…?」

訳が分からない。

抱きしめられている理由も。

何もかも。




「誰が、夢だなんて思うか…。幸せすぎて、夢ならば醒めてほしくない…」

「幸せ…?」

実夏樹様が?











「一度しか言わない。…好きだ、日海」















私の思考が、全て停止した。