六花の約束

「…少し、外に出てくる。君は寝てなさい」

そういい残して、実夏樹様は出て行った。

この雨の中…。


そんなに私が嫌いなら。

どうして私を妻にしたの。

どうして優しくなんかしたの。




偽りの愛情なんていらない。


私は真実がほしいの。






…なんて、欲張りな女なのかしら。








…姫様。

私、あなたに言いましたよね。

素直におなりください、と。

人に言えたことじゃ、なかったわね。

自分のことを棚に上げて。

人の恋路に突っ込んで。

自分の恋は何もできない。


…馬鹿げた女…。