六花の約束

私はお粥を半分残した。

「ありがとうございます…」

「いいんだよ。ほら、寝るの!」

私は半ば強引に布団の中へ入れられた。

「ちゃんと寝るんだよ?あたしは…ずっと一緒にはいてあげられないけど」

そっか、姫様…いってしまわれるんだ。

寂しいな…。

「ごめんね、日海」

「謝らないでください…。本当に、ありがとうございました」

雨の中…こんなところまで。

「じゃあね、また明日くるから!」







姫様がいなくなってからは、しーんとしていた。

雨の激しくなる音だけが聞こえて。

無性に寂しくて、寂しくて…。

「…誰か…いてほしいな…」

そう呟いて、私の意識は闇へと飲み込まれていった…。














私が最後に浮かべた人は。



今、一番会いたくて。


一番側にいてほしいと思う人だった…。