六花の約束

「ら…ん…。本気…?」

「うん」

「本当に、結婚してくれる?」

「うん。…難しいって、分かってるよ。でも…」

最後まで、言わせなかった。

あたしが、いきなり抱きついたから。

「蘭っ、蘭…!絶対に、戻ってきてね!」

「うん。戻ってくるよ」

「絶対だからね!約束だよ……?」

「うん、約束」

ん、といって蘭は小指を差し出した。

「指切り、やろう?そしたら安心?」

「うんっ!」

あたしも小指を差し出して、蘭のと絡める。

「「ゆーびきーりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます!ゆびきった!」」

あはははっ、と、どちらからともなく、笑いだした。

「蘭、約束だからね」

「凜こそ、結婚しないでよ」

「「破ったら針千本だからね」」

声が重なって、また笑った。