六花の約束

……ええ、今の状況を手っ取り早く説明しますとね?

父上と母上は上機嫌で、蘭の両親と話している。

あたしと蘭は…とりあえず中心に座っている。

あたしはもちろん白無垢で、蘭は袴。

いつもと雰囲気違って…めちゃくちゃかっこいい。

「…なぁ、凜。俺…殿がこんなにも馬鹿げた…いや、行動力が素晴らしい方だとは、思ってなかった」

「もう馬鹿げたでいいよ…あたしが許す」

本当だよね…こんなすぐに婚礼の儀を挙げるとか…。

素晴らしいとしか言いようがない。






「…凜姫様」

ふいに名前を呼ばれ、顔をあげた。

そこには…蘭の両親がいた。

「蘭之介を、どうかよろしくお願いいたします…。この息子はあなた様のことしか考えておりません故」

「ち、父上!?」

おお、蘭が焦ってる。

「どうかお堅くならずに…。あなた方はあたしにとって、義理の両親なのですから」

両親が娘に対して敬語使うって…変な話だよな。

そう思って言ったのに。

父上と母上、蘭の両親と蘭にまで笑われてしまった。

…何で?

「凜姫様らしいですこと…」

いや、だから、何が?

訳が分からずにいると、婚礼の儀が始まってしまった。