六花の約束

城に着いたら、父上が出てきていた。

あたしたちを見るなり…ニヤリと笑って。

「…仲むつまじいのぅ…。孫の顔が楽しみじゃ」

………………………。

「「はぃぃいぃぃぃ!?」」

「ほっほっ!息もぴったりとくるか!さすがはずっと想い合っていた二人じゃの!」

いやいやいやいやぁ!?

「ちっ、父上!あたしと蘭はっ…!」

まだ何もしてないって!!

「そ、そうですよ、殿!まだ何もしておりませんから!」

「ほぅ…。まだということは、これから先にあるということだな?」

「父上ー!!ご冗談をおっしゃらないでくださいっ」

「ほっほっほ!愉快じゃ、愉快じゃ!」

ちっとも愉快じゃない!!

父上はそのままどこかへ行かれるし!

もう…こんな雰囲気の中に残されたあたしたち…どうすればいいんだよ!?





蘭も顔真っ赤だし。

あたしは言うまでもなく。

「…ら、蘭…。きっ気にしなくていいからね!?父上はああいうお方だから…!」

「わ、分かってる…!」

うわぁ、動揺しまくりだよ、お互いに!





き、気まずい…。