六花の約束

「…これは…違います、よね?」

よく似た造りだってこともある。

凜はなおも俺から目を反らそうとする。

…本来だったら、俺はそのままにしておいたかもしれない。

でも、今の俺は。

どこかおかしかった。

どこか動揺していた。

だから…

「ちゃんと、言ってください。…目を反らさないで」

凜の顎をつかんで、こっちを向かせた。

…何をしているんだろうと、考える余裕はこれっぽっちもなかった。

凜は顔を真っ赤にして、俺を見つめる。

俺は手を離して、かんざしを見せた。

「これは、あなたのものですか?」






俺は、どんな答えを…望んでいたんだろう。


きっと…凜が答えてくれた答えを。






望んでいたんだろう……。