六花の約束

「あ、そうでした。…姫様が、かんざしを無くされたそうです」

「かんざし?」

「はい。とても大事なものだそうです。…探して差し上げてください。もちろん私も探します」

日海さんはそれだけ言って、お辞儀をして戻っていった。





…整理しよう。

凜は俺に江戸へ行ってほしくないらしくて。

俺と凜はすれ違っていて。

それを気づいてないのは俺たちだけで。

そして凜は大切なかんざしを無くした。

……共通点は見つからない。

よし、ならかんざしを探そう。

考えるのが苦手な俺は、体を動かすものを選んだ。











そして、探し始めてしばらく経ったあと…。








「しまった、どんなかんざしか聞くの忘れた…」