六花の約束

誰かが痛みを背負うなら。


主である、あたしもそれを一緒に背負う。


誰かが苦しんでいるのなら、悩んでいるのなら。


あたしも一緒に苦しむ、悩む。


そして、それらを解決させる。


それが…あたしができることだと思う。


やりたいことだと…思う。


「わたくしの願いを、聞き入れてくれぬと…そう申されるのですか」

「…っ……」

ここで是とすれば、母上はきっと今までよりもあたしから離れる。

それは、嫌だ。

でも、それでも。

「あたしの意志は、曲げられません。あたしはあたしの生きたいように、生きます」

後悔して生きるのは、嫌だから。





母上は、何も言わずにあたしを見る。

何も言わないけど…言いたいことは分かる。

「…ごめんなさい、母上。あたしは、母上の望む姫には…なれそうもありません」

これが、あたしの本音。

母上の望む凜には、なれない。