☆凜姫side☆
「姫様!ひーめーさーまー!」
「どこにいらっしゃるのですか!」
「今日は新しい姫様親衛隊隊長様がいらっしゃる日ですよ!」
女房たちがあたしを呼んでいる。
けど、下ばっか探してもいないって。
だってあたし、あなたたちの頭の上だよ?大きな木の上だよ?
ていうか、なーにーが、「新しい親衛隊隊長様がいらっしゃる日ですよ!」だ!
あたしの親衛隊隊長なんだから、当然あたしよりも剣強いんでしょうね。
あ、申し遅れました。
あたし、ここら一帯の領地を治めている城主・海瀬宗次郎の一人娘、海瀬凜です。
つまり、あたし、一応姫なんです。
どこが?と思った方、正論です。
だってあたし、全然姫っぽくないから。
姿は男のような袴に髪型も頭の上の方でひとつに結ってあるだけ。武家の女の髪型って面倒だから。
剣の腕前だって、あたしよりも強い人なんて今まで父上しか見たことない。
性格も男っぽくて、おとなしく座って縫い物してるより野山を駆け回ってるほうが好き。
あたし、今15歳なんだけど、結婚なんてもちろんしてない。
あたしの婿になるんだ、あたしより剣が弱くてどうする。
あたしの年齢くらいだと、普通は政略結婚。親が決めた相手と結婚するんだけど。
幸い、あたしの父上はそこらの領主なんかよりもずっとずっと偉い人だから、あたしが決めた相手と結婚していいって言われてるんだ。
だからお見合いとかはもちろんするんだけど、いつもあたしが剣で挑んで負かして婚約しない。
まぁ、これには父上もちょっとお困りのご様子。
気にしないけど☆
父上も母上もちょっと変わってて、普通、領主様っていうのは威張ってばっかで城下町に住んでいる農民とかにはつらく当たるんだけど、あたしたちの領地はそんなことない。
農民、武士関係なくしゃべるし、子供だと遊んだりする。
あたしはこのやり方が好きだから、もしあたしが結婚したら、ずっとこのやり方を続けるんだ!
「姫様!ひーめーさーまー!」
「どこにいらっしゃるのですか!」
「今日は新しい姫様親衛隊隊長様がいらっしゃる日ですよ!」
女房たちがあたしを呼んでいる。
けど、下ばっか探してもいないって。
だってあたし、あなたたちの頭の上だよ?大きな木の上だよ?
ていうか、なーにーが、「新しい親衛隊隊長様がいらっしゃる日ですよ!」だ!
あたしの親衛隊隊長なんだから、当然あたしよりも剣強いんでしょうね。
あ、申し遅れました。
あたし、ここら一帯の領地を治めている城主・海瀬宗次郎の一人娘、海瀬凜です。
つまり、あたし、一応姫なんです。
どこが?と思った方、正論です。
だってあたし、全然姫っぽくないから。
姿は男のような袴に髪型も頭の上の方でひとつに結ってあるだけ。武家の女の髪型って面倒だから。
剣の腕前だって、あたしよりも強い人なんて今まで父上しか見たことない。
性格も男っぽくて、おとなしく座って縫い物してるより野山を駆け回ってるほうが好き。
あたし、今15歳なんだけど、結婚なんてもちろんしてない。
あたしの婿になるんだ、あたしより剣が弱くてどうする。
あたしの年齢くらいだと、普通は政略結婚。親が決めた相手と結婚するんだけど。
幸い、あたしの父上はそこらの領主なんかよりもずっとずっと偉い人だから、あたしが決めた相手と結婚していいって言われてるんだ。
だからお見合いとかはもちろんするんだけど、いつもあたしが剣で挑んで負かして婚約しない。
まぁ、これには父上もちょっとお困りのご様子。
気にしないけど☆
父上も母上もちょっと変わってて、普通、領主様っていうのは威張ってばっかで城下町に住んでいる農民とかにはつらく当たるんだけど、あたしたちの領地はそんなことない。
農民、武士関係なくしゃべるし、子供だと遊んだりする。
あたしはこのやり方が好きだから、もしあたしが結婚したら、ずっとこのやり方を続けるんだ!