六花の約束

「蘭の背中…あったかい」

なんか、安心する。

「…そうですか?」

「なんとなくね。……寒いけど、こうしてるとあったかいよね。あ、でも蘭は寒いか…。ごめんね」

「あなたが温かいなら、それでいいです」

…どこまで優しいんだろう、蘭は。

「ごめんね、蘭。いつもいつも…心配かけて」

「あなたが無事でいてくれたら、それでいいんです」

…蘭…怒って…る?

なんとなく…なんとなく、声が怖い。

「怒ってる?」

「……怒ってません」

「絶対怒ってる!」

「怒ってません」

「怒ってるよぉ~」

あ…駄目だ。

泣きたくなってくる。

蘭に嫌われたくないよ…。

「泣かないでくださいよ。…ただ、あなたが私の手を解いたから…」

「だっ…て、蘭まで落ちゃうじゃん」

結局、最後は落ちたけど。

なんで落ちたんだよ…ありえない。

「…凜姫様、私の気持ち分かってます?あなたが傷ついたら、耐えられないんですよ?」

「…あたしだって、蘭が傷ついたら耐えられない…」

大切だから。

「……そんなこと、私なんかに言わないでください…」

…え?

そんなこんなで、砂浜についた。

「蘭、ありがとう」

「いえ…」

蘭はあたしをおろした途端…。

その場に、土下座した。