六花の約束

「凜姫様!…卑怯だぞ、女を狙うなんて!」

「俺らの目的は、最初からこの女だ」

あーあー、そうだったな。

復讐だもんな、お前らの目的は。

「…復讐…されるようなこと、した覚えはないが」

正直な感想。

「うるせぇっ!…逃げたじゃねぇか、お前ら。それは俺らにとっちゃ恥なんだよ!」

それだけ…?

それだけの理由で、美奈子の母上を傷つけた?

それだけの理由で、蘭に戦うことを請求した?

「…許さない」

「凜姫様、お止めください!」

もう、蘭の声は届かない。

あたしは、怒りで理性を失いかけてた。

だから、気づけなかったんだ。

誰かが…一般人が、近くにいたことを。