六花の約束

「いや…」

凜が、怯えている。

…いつも強がっているけど、凜だってか弱い女の子。

俺が、守らねぇと。

「凜、死にたくないって。…お前が土下座したら、許してやるよ」

「!」

…土下座…。

天城は面白がっている。

あいつの思い通りになんか…したくない。

けど…。

凜の、ためなら…。

「蘭、あたしはいいから。こいつの言うことなんて、聞かなくていいよ」

あたしはいいから?

何がいいんだ。

ちっともよくねぇ。

ばか凜。

「………」

俺の覚悟は、とっくに決まってんだよ。

「どうした?早くしろよ」

俺は何も言わずに、膝をついた。

「蘭、だめだっ!こんな奴のために、土下座なんてする必要ない!」

お前がなんて言おうと。

「凜姫のためなら、なんだってできるんですよ」

俺は、ずっと凜に見せていなかった…笑った顔で言う。

…無意識だった。

もう、嫌われないといけないとか、関係なかった。

…本能で、凜に向かって話した。

「…俺にとって一番大切なのは、あなただから」

…凜、これが俺の本当の気持ちだよ。

凜…お前が大切な人を守りたいと思うように。

俺だって、守りたいんだよ。

何よりも…お前を。

幼いころからずっと…大好きな凜を…。

守りたいんだよ…自分の命に代えてでも。