六花の約束

事件があったところに着いた。

「この子供を助けて欲しかったら、命乞いしてみろ!」

「いや、何でも言うこと聞くってのは?」

「おお~、いいな!」

…面倒そうな奴らがいた。

はっきり言ってしまえば。

…うざい、邪魔、こんなところで子供いじめてんじゃねぇよ。

俺でもこう思うんだから、凜なんて相当…。

って、おい!

「お待ちください」

凜が走っていこうとしていたから、止めた。

…あっぶな…。

「何!?行かなきゃ!」

いや、分かってるよ?

「…凜姫様、約束をお忘れですか?それに、あなたは剣を持っていない。相手は持っているのですよ」

「じゃあ、一緒にきてよ」

「そのつもりですが」

凜を一人で行かせるかっての。

俺は相手の近くに行って、叫んだ。

「…そこまでだ!誰かは知らぬが、覚悟しろ!」

俺が叩き潰してやるから。

「凜姫!」

子供が叫ぶ。

「美奈子!?」

…知り合いか?

「…凜姫?」

一番偉そうな人が、凜の名を言う。

「あたしの名は、海瀬凜。この場所での乱闘は、控えていただきたい」

おお、さすが凜。

…許してないな、こいつらのこと。

「…殿!どういたします!」

美奈子に剣を向けている武士が言った。

「…好きにしろ」

…は?

「承知!」

男は不敵に笑い…剣を、振り下ろした…。

━瞬間。

「…は?凜姫様!」

凜が、俺の剣をとって走り始めた。