「…え…。私…ですか?」

「覚えてないの?…山賊に襲われそうになったとき、助けてくれた…」

「それは覚えていますが…」

「…あの時ね、あたし髪を切られそうになったんだよ…。そこを、蘭が助けてくれた」

そう。

あの時からずっと、あたしは…。

蘭に、恋してる。