六花の約束

隊長さんが顔を完全にあげ、目線が重なる。

あたしは、息をするのを忘れた……。

目を見開いて、目の前にいる人を凝視した。

それほどまでに……

驚いた……。

だって、今あたしの目の前にいて、目があっていて、軽く微笑んでいる人は………





あたしが、ずっと、ずっと、会いたかった人……。




会いたくて、会いたくて……。




ずっとずっと待ってた。




10年前の、あの約束だけを心の支えとして。




……ねぇ、あたしはずっと待ってた。




ずっと約束を覚えてる。




あなたは………?




あなたはもう……忘れてしまった…?




たくさん、たくさん聞きたいことがある。




……けど、怖くて聞けない…。