六花の約束

「この子供を助けて欲しかったら、命乞いしてみろ!」

「いや、何でも聞くってのは?」

「おお~、いいな!」

がははは…。

…争いがある場所について、驚いた。

なんて、悪いやつらなんだろう。

有り得ない。

どんどん、怒りがこみ上げてくる。

飛び出そうとしたとき。

「お待ちください」

蘭に、腕をつかまれた。

「なに!?行かなきゃ!」

助けに行きたいのに!

「…凜姫様、約束をお忘れですか?それに、あなたは剣を持っていない。相手は持っているのですよ」

…しまった。

剣なんて、いつも持ってるわけじゃないから…。

蘭は、武士だからいつも持ってるけど。

「じゃあ、一緒にきてよ」

「そのつもりですが」

当然のように、答える蘭。

……………。

よく理解できない…。

まぁ、今は子供を、助かるのが先!

「…そこまでだ!誰かは知らぬが、覚悟しろ!」

蘭の、凛とした声が響いた。