あの夏の君へ






「なあ…亜樹」

「ん?」

「お前ってさ、あいつと付き合ってんの?」

苛立つ彼に、苛立った。

付き合わない事なんて荻なら分かってることやん。

何で分かってること聞くんよ。

「は?嫌いやし、ああいうタイプ」

「…嫌いなんやったら一緒におらんやろ、普通」

いつにもなく、突っ掛かってくる荻。

「好きなんやろ」

何で分かってること聞くんよ。

新井田を好きやないのは…あんたも分かってるやんか。