あの夏の君へ






急いで支度をした私は駅へと走った。

暗い夜道でも安心して走って駅まで向かえた。


六時半……。

人々は家に帰っていく頃。

人混みの中に逆らうように前へ進んだ。

ほのかに美味しい唐揚げの香りがする。

駅前にある美味しいと評判の唐揚げ屋さんだった。

匂いに負けて…お店の中に入っていく。

「おばちゃ〜ん!ひとパックちょうだい。あとクシ一本!!」

「はいは〜い」

どうしても、今食べたいと思った。

パックは荻たちへのお土産。

クシは……自分用。

電車を一本遅らせてまでして食べたかった。


♪〜♪〜♪

新着メール(一件)

【着いた。改札口おるし】



「えっ!!!?」

しまった。

荻が駅に着いちゃった…。