あの夏の君へ






――誕生日、当日。

午後六時を回った。

「わっはははは」

私が荻の家に行くと伝えたのは五時。

一時間くらい遅刻してるにも関わらず、のんびり支度をしていた。

昨日録画していたお笑い番組を見てたら、ついつい見入ってしまって…。

「亜樹〜?今日どっか行くんちゃうの?」

「あ〜そやったそやった〜。あははははっ!!」

母の話を右から左に受け流す。


♪〜♪〜♪

ふと携帯が鳴った。

手探りで携帯を探して、面倒くさかったから、寝転がりながら電話に出た。

目線はテレビ。

「はいはーい」

『…亜樹?』

「ん?何?」

相手は荻だった。

『お前…今どこおるん?』

「家やで!!家!!」

『はぁ?』