「もしもし?」

少し苛立ちながら、電話を掛ける。

『あ、亜樹や!何〜??』

呑気な声が聞こえてきた。

「あんたな…」

『わはは』

「わははちゃうし…。タイムマシーンあげれんし!!」

『うん。そやろね』

何がしたいん?

「…真面目に考えてよ」

『ん〜。みんなに貰うし良いよ。……ところでな〜誕生日の日な、家で打ち上げみたいなんするんやけど、お前こん?』

「えっ!?行く行く!!泊まりももちろん?」

『あー泊まりは無理やわ』

申し訳なさそうに言った荻。

「え〜何でよ〜」

『ダメなものはダメ!!ちゃんと家まで送るし、泊まるのはあかんしな』

「ケチ…」

初めて理由もなしに泊まりを断られた。