一方的に電話を切った。


震えが止まらない…。


荻には電話しやん。

待つねん。

荻が来るまで待つねん。

私が動いたら、それこそ荻と入れ違いになって会えんくなる。



嫌や。

そんなん嫌や。

話ちゃんと聞きたいもん。

「荻………早くしてよ……早くして」


待つよ?

待ってるから……。


お願いやから、心配させんといて。

不安にさせんといて。