午後、六時半。 手で顔を仰ぎながら彼を待った。 そわそわする。 「おそない?」 本間に遅いねんって言ってパンチしてやろか。 心の中で密かに思いながら彼を待つ。 うん。 待つって決めたから。 いくら遅くても待てる。 君が来るなら待てる。 ♪〜♪〜♪ 「はい!!?」 『……あき……?』 「明美か…。どしたん?」 荻じゃなくて、少しガッカリしたけど、悟られないように普通に話をした。