あの夏の君へ






あんたのその笑顔見るん…いつ振りやろう。




胸が張り裂けそうだった。


荻は笑いながら、私の席まで来た。

「はぁーっ。悪い悪いー。確かそうやったなぁ」

その笑顔を見るんが好きやった…。


込み上げてくる何かに喉がつまりそうだった。

「…はい」

「ありがと」

触れ合った指先。

荻の手は冷たかった。

頑張ってるんが…すごくすごく伝わった。

「ううん…」