あの夏の君へ






「好きやで。亜樹」




だけど手を伸ばしても届きはしない。




分かってるんやで。


分かってるから。





分かってても、君は遠い。


君は大きい。





「荻ぃ…」

「仲直りしよや。こっちきいよ」



追いかけてるのに。

追いかけたいのに。

距離は一向に縮まらなかった。