あの夏の君へ






到頭、十二月。

マフラーなしでは。

手袋なしでは。

もう外にすら出られない。

君なしでは。

もう生きられない。




私はポツリポツリと学校を休むようになった。

荻がいても、喋れないんじゃ楽しくない。



一緒に帰れない。

キスもできない。

触れることさえも許されない。

話すことも出来ない。



もう恋人同士でも何でもないやん。

それでも時たま掛かる君からのメールや電話は冬の寒さと共に私の心を締め付けた。



『亜樹?』



荻……。



いくらなんでも、君が遠すぎる。