あの夏の君へ






伝える勇気がなかった。

動く勇気がなかった。

嫌われたら、と。

拒絶されたら、と。

きっと同じことを思っていた。


「けど、夢は変わってないから」


君のその言葉だけが、私の心の支えになった。

君の夢に私がいるだけで、私は幸せでした。






「荻ぃ」

泣きながら言った。

君にエールを送ります。

「荻、ファイト…」



彼は少し笑った。

そして私の前からいなくなった。