「レギュラー落とされた…」
荻の言葉が私の胸の中を突き刺した。
矢のように、私の心臓をえぐった。
季節は十一月でした。
枯れ葉が散っているのを窓の側から見えました。
荻が泣いていた。
はじめて後悔した。
君が唯一大好きな野球を私が潰しかけているんをはじめて気づいた。
“手遅れや”と心の底から、その感情が込み上げてきた。
「いっ…いややっ!!」
咄嗟に口から出てしまう言葉。
「嫌やから…嫌やから荻」
やっと分かった。
やっと分かったから。
「…ごめん、亜樹…」
いややぁ。
やめてや…!!
「距離…置こや」



