「にゅは〜。すっきり〜!」




タオルで髪を拭きながら階段を

上り終わるとちょうど

飛乃の部屋から陸が出てきた。




「にゅは〜って何だよ」


「あ、陸。うーん。わかんないけど

 お風呂上がりっていっつもにゅは〜

 って言っちゃうの」


「変なの。バカじゃん」




ふん、変で結構!バカで結構!




陸を軽く睨むと、

大袈裟にふんっと首を振って

部屋に入ろうとした。