私の彼氏は俺様です





杏が立っているドアまで急いで向う。

真っ暗な廊下はいつになく怖い。




だけど、隣には杏がいる。

だから…怖くない。




「杏…怒ってるでしょ…?」


「まぁ、怒ってないって言ったら

 嘘になるけど」


「ごめんね…」




それでも、来てくれただけで

あたしは嬉しかった。

あたしのことまだ

許したわけじゃないのに。




来てくれてありがとう……。




「何に対してのごめん?」


「あの、ね。誤解なの」


「誤解?」




校舎を出て、うつむきながら言う。