そのとき1時間目が 始まるチャイムが聞こえた。 陸はあたしを抱きしめたまま。 「…サボってい?」 「うん…」 こんなに弱々しい陸は初めてだ。 いつだって上からあたしを見て いつだってあたしをパシリにして あたしよりしっかりしてる。 そんな陸がこんなに弱ってる…。 「屋上行かない?気持ちいいよ」 あたしは出来るだけ 優しく話かけた。 あたしにはもう怖さは ほとんど無くなっていたけど 逆に不安が募っていった。