陸が忘れ物なんて珍しいのに。 机がくっつくと思ったより 距離が近くて…。 胸がドキンと高鳴った。 その時。 背中にふと感じた暖かさ。 「間宮はきっと意地張ってるだけだよ」 そう言いながら、 あたしの背中をゆっくりさすってくれた。 いつもより優しい陸の口調が、 いつもより優しい陸の手が、 いつもより優しい陸の微笑みが。 あたしの涙腺をまた崩壊させた。