そのままあたしを少し見つめて。 視線を前に戻した。 うわ、うわ、うわ!! なに今の!? 詐欺!ほんとなに?犯罪級! 目線を前に戻したときの色っぽさ、 おかしいくらい、カッコ良かった。 「俺、カッコイイもんね」 フッと笑いながら 陸は体育館の入り口に向かっていった。 〜〜っ!! マジでっ……、ずるい。 「あ、陽菜子〜、陸くん!」 体育館の中から 杏の声が聞こえて我に返った。 陸と入り口付近でしゃべってる杏。 あたしも慌ててそっちに向かった。