壁にもたれて陸を待つ。 少ししたら 聞いたことのある足音が聞こえて ピッと定期を改札にかざした音とともに 陸がやってきた。 「あ、ごめ。待った?」 「ううん!さっき、来た…」 うわぁ〜っ… 陸だ、陸だ。 ホンモノ…………。 「何?…行くぞ?」 そう言って、陸は あたしに向かって手を出した。