ヤンデレパーティー



「部屋に飾るには小さすぎますよ」


「今は便利になったよねぇ」


「話、聞いてます?」


「同じタトゥーを入れたい。けど、どこの誰とも分からぬ害悪に恋人の肌を触らせたくない。汚れて、穢れて、腐る。だからといって、俺は彫り師ほど器用ではない。高度な繊細画である芸術(デザイン)だからなおのこと、専門家でなければ瓜二つなデザインは完成しない。

ああ、困った。本当に困った。彼女の体に愛の絆を証として刻みたいのに。――と、嘆くのはおしまい。俺のタトゥーを見て、『私もカルツさんとのペアルックを刻みたい』と思ったミナナの夢を叶えるアイテムがこれだ」