「ミナナ、別にいいじゃないか。俺に抱かれたいって、それだけ俺と愛し合いたいってことなんだから」
「あなたには羞恥心すらないか……」
彼にとっては、愛の一貫としてごくごく自然な習慣にさえなるのだろう。
食べると寝るに等しい。ミナナと食べて、ミナナと寝る、ミナナ自体が欲の矛先と言いたげで。
「その気になれば、俺はミナナとずっと繋がっていられるけど。ミナナだからこそ、そうやって愛したい」
つまりは、愛。
欲ではなく、愛の矛先だったか、けろっと惜しげもなく彼は恥ずかしいことを言っていた。
――こんな人を私は。
欲しがっているのかと苦悶しそうにもなるも。
――でも、きっとこのままなんだろうなぁ。


