ミナナの全てを俺は知っている。“当たり前のこと”なんだ。と、彼は自身があげたプレゼントは“必ず喜ばれる”と確信している。
けれども、確信と現実の違いは、それを目にするかしないか。
実際に使われていることを目にして、彼は嬉しいとまた思える。
一度目はプレゼントを買うとき。これを渡したミナナの顔をイメージして。
二度目は使われたとき。ずっと使い続けられるほどに気に入ってくれて。
「ミナナはあんまりあれ欲しいとかこれ欲しいとか、基本、“俺以外を欲しがらないから”、他のモノは何でもいいってなっちゃうけど、バスローブとかをそうして気に入ってくれるのは、“俺からのプレゼント”だからだろ?
俺がミナナを思って、そうして、ミナナが俺を想って気に入ってくれた。やっぱりミナナと俺は相思相愛だ」


