ヤンデレパーティー



「受け入れてくれないなら、嫌いだって思うなら、そんなこと思わせない……!殺してあげるよ、兄さん!大丈夫、兄さんの首は僕が大事に持つし、兄さんが寂しいなら僕もすぐそっちに行くから……、だから、だから、兄さん選んでよ!」


「その包丁を離すんや、冬月!」


たまらず、刀で防いだ。冬月を斬りつけたわけではない。だが、冬月の目から見た防ぎは応戦。兄さんが刃を向けてきたと、愕然としていた。


「そんな……、兄さん、僕に……。ああ、やっぱりダメなんだ……。想って、想って、想い続けてきたのに実らないんだ。僕が嫌いなんだ……」


大人しくなった冬月、ただ包丁は握ったまま。踏み込めば斬りつけるぞといわんばかりに柄に吸い付く冬月の手。