――さあ、やろう。
文字が流れてくる。
温かく、ねっとりとした、別の生物の血が混じってきた錯覚に見舞われた。
入り込んで、細胞を侵食し、脳さえも汚染していく。
なのに、どうして。
「ふ……、ふはっ」
こんなにも気分がいいのだろうか。
早鳴る鼓動に合いの手をされた、もっと気持ちよくなれと囃し立てられる。
好きにしていいんだ、我慢しなくていいと背中を押された気分。
「そうだっ、そうだよ!ははっ、ふはっ、僕はただ好きなだけなんだ!間違ってなんかいない、好きなんだ!だから愛してほしいっ、僕はこんなにも愛してやまないんだからさぁ!」


