「ふふ、だろうね。大概の者は認めてくれないだろうが、“世界そのものの原案者”、“最古の始まり”(オールドワン)としての特権だと私は思う。“原作者”――“発端の一人”(アウトセット)が色んな世界を垣間見れるとしたら、私は全ての世界を愛でることができる。
その一番に、あからさまに愛せるのは人間だがね。創世主として、世界(作品)の出来栄えに愛情持って接しないわけがない。そんな私の行為をおかしいと人は言うわけがないだろう」
「信じたら、の話だがな。お前の“作り話”を」
「任せるしかない、ああ、そうとも、それは任せるしかないのだよ。もうすぐ私は消えるが、消えた後に何を思うかは個人の自由だ。私は無理強いをしたくはない、というよりも自己主張できただけでも満足な気持ちだ。
不満足が満たされた、それだけで、私がここで話した価値は十分にあるだろう」


